COLUMN
TRAVEL 31 Oct 2019

「世界一美しい湾岸」アマルフィのサンセットを求めて、ミラノからクルマで向かった先に待っていたのは?

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憧れのアマルフィへ8時間の長距離ドライブ

イタリアの「死ぬまでに見たい絶景」にもリストアップされ、「世界一美しい海岸」とも言われることが多いアマルフィは、日本にいる頃から一度行ってみたい場所の一つでした。「私も行きたかったの!」という友人と意気投合して、夏場はハイシーズンで観光客が多くホテル代も高いので、秋の時期にクルマで行く事にしました。アマルフィ近郊のサレルノにホテルを予約したので、まずはサレルノが最初の目的地です。

ミラノからアマルフィまで車で約8時間の長距離ドライブ

ミラノから車で約8時間の長距離ドライブ。アマルフィまでの高速道路では、トスカーナの壮大な風景や、山の上に見える街並み、牧草地に放牧されている牛や羊など、時より見えるイタリアらしい景色と、Tiziano Ferroの「La differenza tra me e te」や最近お気に入りのTakagi & Ketraの音楽はドライブ気分を高めてくれました。朝出発して、サレルノに到着したのは夕方。その日は、ホテル到着後、近場のレストランで新鮮な海鮮料理を食べながら、翌日のサレルノ~アマルフィまでのざっくりとした予定をたて、早々に就寝しました。

アマルフィ海岸の玄関口「サレルノ」

ナポリから南に50kmほどのティレニア海に面した、海辺の街「サレルノ」は、カンパニア州、サレルノ県にあります。湾岸沿いのルンゴマーレには、海辺を見渡すことができるボードウォークがあり、海からのそよ風も気持ちよく、散歩コースにはぴったりの場所です。サレルノ散策中にこの海辺で発見したのは、なんとペンギン! その上でカモメが気持ち良さそうに寛いでいました。

サレルノでは11月中旬から1月にかけて開催される、「ルチダル・アルティスタ(Luci d’artista)」と呼ばれるルミナリエ

11月中旬から1月にかけて開催される、「ルチダル・アルティスタ(Luci d’artista)」と呼ばれるルミナリエはサレルノの名物。実はこのペンギンもそのルミナリオの展示の一つで、夜になると、このペンギンがライトアップされるそうです。この時期には、街をあげての賑やかなフェスティバルの準備が始まり、街が華やかな彩りを始めます。

サレルノでは11月中旬から1月にかけて開催される、「ルチダル・アルティスタ(Luci d’artista)」と呼ばれるルミナリエ

サレルノの街の中心部で偶然出くわしたのが、サレルノ大聖堂として知られる「サン・マッテオ大聖堂」でした。その重厚感のある外観に惹かれ、教会の中に足を踏み入れることに。1079年に創立した、このサン・マッテオ大聖堂。一見シンプルな内観のデザインですが、柱や祭壇に豪華なモザイクが埋め込まれてあったり、地下の礼拝堂の18世紀に描かれたフレスコ画が保存されていたりと、見どころ十分な場所でした。

サレルノ大聖堂として知られる「サン・マッテオ大聖堂」

見た目もキュートな“ピッツァ・ステラ”を味わうランチ

サレルノ大聖堂の見学を終えてランチ。ナポリが近いこのサレルノでは、ナポリピッツァが食べられることでも有名です。グルメな友人がこのサレルノで食べたがっていたのが、「ピッツァ・ステッラ(星のピザ)」。そこで、街の中でピッツァ・ステッラが有名な「ステラ・マリス・オステリア」へ行く事にしました。もちろん、私たちが注文したのは、看板メニューのピッツァ・ステッラ。

サレルノで食べたピッツァステッラ

ナポリピッツァ特有のモチっとした生地に、フレッシュなトマトソースとチーズが旨味が凝縮したジューシーな味わいはたまりませんでした。一緒に注文したカラマリフリットも絶品。決して豪華なレストランではありませんでしたが、ご当地名物“ピッツァ・ステッラ”を食べてみる価値は十分にありました。この旅での目的をひとつクリアし、次なる、そして最大の目的地「アマルフィ」へ向かうことに。

サレルノの街角

煌めくアマルフィの絶景スポット

サレルノからアマルフィまでは、車で約1時間。道中のアマルフィ海岸には、ルパン三世のシーンに出てくるような岸壁の狭い道路1本だけが通っています。車内ではアルバム「Club JAZZ Digs Lupin The Third」に収録されているSOIL &“PIMP”SESSIONSの「ルパン三世のテーマ」なんかを流して、湾岸ドライブの雰囲気を盛り上げてみたりしました。

サレルノからアマルフィまでのアマルフィ海岸には、ルパン三世のシーンに出てくるような岸壁の狭い道路1本だけが通っています

アマルフィが近づくとともに、目の前に海辺の景色が広がり、気分が高まりました。アマルフィに到着した頃には、少し日が落ち始め、暖かい色合いに包まれた海辺の街の風景が印象的でした。

アマルフィの海岸

今回のアマルフィでの目的は、高台から眺めるサンセットの写真を撮影すること。事前にイメージする写真が撮影できるベストスポットを調べていたので、狭い迷路のような小道を登っていきました。そしてそこには想像していた以上の絶景が待っていたのです。

アマルフィの夕日は絶景

アマルフィを象徴するドゥオーモ越しに、崖に立つ家が並び、背景には夕暮れの太陽が煌めく海。イタリアでそれまでに見た最も感動的な夕焼けでした。アマルフィという名前は、ギリシャ神話の英雄「ヘラクレス」が愛した精霊「アマルフィ」が突如この世を去った時に、美しいこの地を捧げたことからこの名がつけられたと言われています。

長時間のドライブを経てこの目で見るアマルフィの絶景は、そんなロマンテックなエピソードを彷彿させるまさに「死ぬ前に見るべきイタリアの絶景」でした。高台を降りた頃には、日が落ちて海沿いの街に灯る光や、船から放たれるほのかな光が演出するアマルフィの光景が待っていました。アマルフィ定番の色鮮やかな日中の景色も素敵ですが、夕暮れ時はさらに記憶に残る感動を与えてくれるはずです。

アマルフィの夜景

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WRITER PROFILE
Manami Palmieri
Manami Palmieri

イタリアのミラノ在住、フォトグラファー兼ライター。アメリカの大学にて芸術学部を卒業後、日本の一部上場企業に就職しアートディレクターとして活躍。国内外で写真展を開催するなど、アーティストとしての幅を広げ、2016年に渡伊。結婚を機にイタリアに移住。現在は、写真と文字でファッションやアートを中心としたグローバルな最新情報を発信中。

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