COLUMN
FOOD 06 Mar 2020

「ミモザケーキの季節(レシピあり)」林由紀子の土着的イタリア田舎暮らし日記第五話

SHARE

花瓶に入った黄色い花々

皆さんこんにちは!
3月に入り、イタリアも春らしい温かさがやってきています。
3月の日本での代表的な春の行事と言えば、やっぱりひな祭りでしょうか。
イタリアでは3月8日に女性の日、「フェスタ・デッラ・ドンナ」があり、この日にはイタリア男性は女性に日頃の頑張りを労って、ミモザの花を女性に贈る習慣があるのは、多くの方も周知のことだと思います。
なぜイタリアの女性の日にミモザの花を贈るようになったのかは色々な説がありますが、その中で私が「なるほど」と思った説を紹介します。

ミモザの花
明るい黄色は前に進む元気をくれます

ミモザの花を贈るようになった理由

イタリアでは1946年に、イタリア女性連合会(UDI)の3人の女性、テレザ・ノーチェさん、リタ・モンタニャーナさん、テレジーナ・マッテイさんが、この「女性の日」のための花を決めようというアイデアを提案した際、ミモザの花が選ばれた、というお話です。
ミモザの花はイタリア各地で生育し、春を告げる明るい黄色、強さや忍耐性のシンボルであること、なによりも誰の手にも届く手頃な花であったことなどが、他の候補であったアネモネやカーネーションを押さえて票を集めた、「花選びの投票」だったようです。

そして、このミモザの花を贈る習慣にちなんで、少しずつイタリア全土に浸透したお菓子が「ミモザケーキ」。
キューブ状にカットしたスポンジがミモザの花のようであったことからこの名が付いたのですが、これがシンプルながらも本当に可憐なケーキなんです。

テーブルの上に置いたミモザケーキ
毎年恒例のミモザケーキ、野のエディブルフラワーで飾ると一層華やかです

我が家もみんな大好きなミモザケーキは、ミモザの花が咲く季節になると、女性の日のお祝いとも絡めて必ず作るお菓子です。
シンプルなので、美味しくスポンジを焼くことが最大のポイント。台になる部分に1つ、飾りに使う部分に1つと、2つのスポンジを焼きます。

では、我が家のミモザケーキで使うスポンジの作り方を簡単に紹介しましょう。

ミモザケーキの作り方

スポンジの材料(20cmの丸い型2個分)
全卵…8個
砂糖…220g
薄力粉…140g
コーンスターチ…120g
塩..ひとつまみ

1:常温に戻した全卵をボウルに入れ泡立て器でほぐし、砂糖を加えてもったり字が書けるくらいまで泡立てる。湯煎にかけながらでも効果的。ボリュームが3倍くらいになるのがきちんと立った目安。

2:合わせてふるっておいた薄力粉とコーンスターチを少しずつ加え、切り込むように混ぜていく。全体に粉っぽさが無くなるまでさっくり混ぜる。

3:オーブンシートを敷いた型2つに生地を半分ずつ分けて入れ、160度に温めておいたオーブンに入れて45分~50分ほど焼く。竹串で中まで焼けたか確認してからオーブンから出す。

4:完全に冷ましてから、焼き目をカットして、1つは2枚にスライスし、1つはキューブ状にカットし、組み立てる。

細かくキューブ上にカットしたスポンジ細かくキューブ状に切ったスポンジ、ミモザの花に見えますか?

2枚に切ったスポンジにはしっとり感を出すためにシロップをたたきます。中にはパイナップルやイチゴを、お好みのレシピで作ったカスタードと立てた生クリーム(我が家ではカスタード2、生クリーム1の割合です)を混ぜたものと一緒に挟みます。台になるスポンジの周りにも全体に塗り、キューブ状のスポンジが密着するようにします。
中に挟むものやシロップ、クリームの配合はそれぞれに好みがありますので、皆さんのお気に入りのレシピで応用してみて下さい。

組み立て終わったケーキは、一晩は冷蔵庫で落ち着かせると、スポンジにたたいたシロップがしっとりと行き渡り、パサパサ感のない美味しい仕上がりになるので、必ず食べる予定の前日から余裕を持って作ることをおすすめします。

我が家では、このミモザケーキを四角くし、フルーツでアレンジしたものを今年の息子の誕生日のケーキにしました。
誕生日会当日、息子はなんと風邪で寝込んでしまい、前夜寝ないで用意しておいた20人用のケーキは、残念ながらご近所へのお裾分けとなりました。
風邪も治り、後日お誕生日会をやりなおした時、リクエストされたのはやっぱり同じミモザケーキでした。


頑張って2回作った大型ミモザケーキ、10歳のいい記念となりました

数日間の間に合計40個ほどの卵を泡立てた体験は、私にとっても初めてで大変でしたが、のちのち楽しく笑って思い出せそうな、印象深い思い出になったのは間違いありません。

イタリア田舎暮らし情報が満載の林由紀子さんの記事はこちら

イタリアの情報が満載のメールマガジン登録はこちらをクリック
WRITER PROFILE
林由紀子
林由紀子

マルケ州、ウルビーノ近郊のカーイ(Cagli)在住。1999年渡伊、ファエンツァの国立美術陶芸学校の陶彫刻科を卒業後、現代美術アーティストBertozzi&Casoniのもとでアシスタントとして12年に渡ってコラボする。2003年にマルケ在住のイタリア人と結婚したのをきっかけに、マルケ州の郷土料理や工芸、美術文化に強く惹かれ、自らも陶芸家として活動する中、ウルビーノを中心とするマルケ北部や県境近郊の食文化、美術工芸文化を発信する(ラファエロの丘から)を立ち上げ、現地アテンドや料理教室、工芸体験などのオーガナイスや、ウルビーノを紹介する記事などを執筆。http://www.collinediraffaello.it/

PR

ふわふわオムライスが看板メニューのカフェ&デリ「オッキアーリ」|愛車と楽しむおすすめカフェ巡り(岐阜)

SCORPION MAGAZINE
PR

イタリア流エスプレッソの楽しみ方

fiat magazine CIAO!
PR

イタリアのライフスタイルそのものを伝えたい。老舗チョコレート店「ヴェンキ」の挑戦

Mondo Alfa
PR

本場イタリアも驚く、絶品ナポリピッツァ 東京の名店

fiat magazine CIAO!
PR

イタリア人料理家直伝! 手軽で本格的なボロネーゼを作っチャオ

fiat magazine CIAO!
PR

山崎貴監督インタビュー : 最新作『ルパン三世 THE FIRST』への思いを語る Vol.01

fiat magazine CIAO!