COLUMN
FOOD 27 Sep 2019

【イタリア最高の産地を巡るワイン付きマガジン月刊DOCG】特別連載vol.4「ヴェニスの商人 プロセッコを売る」

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イタリアワインDOCGとは?

イタリアワインの格付けにおいて最も厳正な規定が設けられている、いわばイタリアワインの最高峰に位置するのがDOCG(原産地呼称保証付き統制ワイン)。このプレミアムなワインと、そのワインが生まれた地を、イタリアワインの輸入・販売を手掛けるVino Hayashi発行の【月刊DOCG】の協力のもと、その一部をご紹介する特別連載がこちらです。

ヴェニスの商人 プロセッコを売る

自撮り美女も絵になる風景。常に観光客で賑わうヴェネツィアは、人工的に造られた水の都。中心地は道が細く、車はもちろん自転車の乗り入れすら禁止されており、移動手段は徒歩、水上バス、ゴンドラに限られます。
そんな生活風景が独特で、町中どこを歩いても楽しいワンダーランドのよう。東京ディズニーシーがこの町をイメージして作られたのも頷けます。
有名なこの町から約50㎞北に、爽やかな泡で知られるコネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ スーペリオーレDOCGの生産地があります。地元ヴェネト州は元より、いまや世界中で親しまれるほどに大成功したプロモーションの上手さはヴェニスの商人の技だと言えるのかもしれません。

プロセッコの町を歩く

増え続けるプロセッコの海外市場。世界約130ヶ国で消費されている。輸出量は1位ドイツ、2位スイス、3位イギリス。香り高く優しい泡立ちのプロセッコ。主要品種はグレラ。

カルティッツェの畑に囲まれた人気レストラン“Salis”からの景色。リゾート気分でお食事を楽しめる。

仕事上がりにはグラスを鷲掴みして、とりあえず冷えたプロセッコを一気飲み!

カンゾウのパウダーがかかったサフランリゾット。黄色がなんとも輝かしい。

コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ スーペリオーレDOCGを知る

シャンパーニュを凌ぐ生産量

プロセッコといえば、気軽に楽しむスプマンテ(スパークリングワイン)の代名詞のひとつと言えます。アロマティックな香りに心地よい泡。フレッシュ&フルーティで、乾杯やアペリティーヴォにピッタリ。そしてなんといってもお値段がお手頃なことも魅力!
実は普段使いに見られる多くはプロセッコDOCという銘柄です。年間生産本数は約4億5,000本。フランスのシャンパーニュの生産本数が約3億本なので、その数を大きく上回っています。輸出量も大変多く、世界130ヶ国以上で大変親しまれています。
今回のテーマのコネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ スーペリオーレDOCGは、そんなプロセッコDOCの格上の銘柄で、年間生産本数は約1億本。プロセッコDOCのブドウが平地の畑で造られるのに対し、スーペリオーレと名の付くDOCGの畑は丘の上にあることが条件の一つとして挙げられます。日当たりがよく、寒暖差がしっかりあるという、より好条件で造られた高品質なワインに仕上がっています。

コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ スーペリオーレDOCG
州:ヴェネト DOCG昇格年:2009年 瓶詰めのワイナリー数:178社 ブドウ品種:グレラ85%以上 法定熟成期間:なし ワインのタイプ:スプマンテ、フリッツァンテ、白

※ラベル表記は、“Conegliano Prosecco Superiore”“Valdobbiadene Prosecco Superiore”“Conegliano Valdobbiadene Superiore”のいずれかを選んで表示することができます。

2つの町にまたがって東西に広がる丘陵地

コネリアーノとヴァルドッビアーデネは、それぞれの町の名前です。多くの瓶詰ワイナリーはいずれかの町の周辺やStrada deli Vino(ストラーダ・デル・ヴィーノ)と呼ばれるワイン街道沿いに位置しています。生産エリアには15のコムーネが存在し、モザイク片のようにブドウ畑が広がっています。

醸造学校でも知られるコネリアーノ

プロセッコ・スプマンテの誕生は、1868年にコネリアーノに創立されたカルペネ・マルヴォルティ社の創業者アントニオ・カルペネ氏が、イタリアで初めてシャルマ方式(編集部註:スパークリングワインの泡を作り出す製法のひとつ)でのスプマンテを生産したことに由来します。コネリアーノはカルペネ氏が1876年に創立した、イタリア初のワインスクールであるコネリアーノ醸造学校であることでも知られています。

ブドウ畑で覆いつくされた小高い丘の町ヴァルドッビアーデネ

人口約10,000人のコムーネ。町は生産エリアの西に位置します。プロセッコのグラン・クリュ“カルティッツェ”を擁し、町はまさにワイナリーとブドウ畑一色。プロセッコの一大生産地です。

今月のワイン

MEROTTO Valdobbiadene Superiore di Cartizze DOCG DRY
メロット ヴァルドッビアーデネ スーペリオーレ・ディ・カルティッツェ ドライ

カルティッツェとは1969年に認定されたプロセッコのサブゾーンでヴァルドッビアーデネの東側に位置する、わずか108ヘクタールの畑を指します。カルティッツェのブドウで造られたワインは、ラベルに“Superiore di Cartizze”と表示することができます。
ここは海底が盛り上がってできたいくつもの小高い丘が連なる独特の光景です。土壌は砂質であるため、根が下によく伸びるメリットがあります。より香り高く、複雑みのある味わいのワインとなりますが、アロマティックさを楽しむためには、2年以内に飲まれることをお勧めいたします。
丘の畑のブドウで造られた意味を示すスーペリオーレという表記が付くため、カルティッツェ=DOCGとなります。
カルティッツェの瓶詰ワイナリー数は僅か60社余り。年間生産本数は約150万本しか造られておらず、希少性の高い高級プロセッコとなります。

グラン・クリュ カルティッツェの逸品
畑はカルティッツェの中でも北に位置するサント・ステファーノ。
青リンゴやナシ、柑橘類、桃、アーモンドのような香り。口に含むと泡は非常にキメ細かくクリーミー。フレッシュ且つ、調和の取れた上品な仕上がり。余韻にほのかに甘さを感じるDry(残糖17~32ℊ/ℓ)に仕上げることで、よりアロマを引き立てています。年間生産本数20,000本
希望小売価格7,344円※2019年9月現在
購入はコチラから

DATA
ヴィンテージ:NV アルコール度数:11.5% ブドウ品種:グレラ100% 畑名:カルティッツェ

MEROTTO Valdobbiane Prosecco Superiore DOCG RIVE DI COL SAN MARTINO BRUT MILLESIMATO CUVÉE DEL FONDATORE GRAZIANO MEROTTO
メロット ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ スーペリオーレ リーヴェ・ディ・コル・サン・マルティーノ ブリュット ミッレジマート キュヴェ・デル・フォンダトーレ グラツィアーノ・メロット

コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ スーペリオーレDOCGの中にはカルティッツェの他にRive(リーヴェ)という限定された43のクリュも存在します。各畑のブドウで造られたワインには、ラベルに“Rive”の特定の名前を表示することができます。年間生産本数は合計で僅か約250万本となっています。

オリジナル手法! アパッシメントを利用したプロセッコ
Riveの一つ、コル・サン・マルティーノという畑名のブドウを使用。畑の標高は230m。
一部のブドウは9月初旬に枝ごと切って元の樹に引っ掛けて吊るし、そのまま放置するといった斬新なアパッシメント方法によって水分を飛ばします。3週間後にすべてのブドウを収穫し、一緒に発酵を始めます。
リンゴやナシ、柑橘類といった複数のフルーツの香り。泡立ちはクリーミーでキメ細かく、味わいにはフレッシュさやミネラル、爽やかさを感じながらも、アパッシメント由来の程よい凝縮感があり、食中に合わせやすいボリュームが非常に快適です。
ガンベロ・ロッソ誌最高評価トレ・ビッキエーリを2012年から7年連続で獲得。
希望小売価格6,696円※2019年9月現在
購入はコチラから

DATA
ヴィンテージ:2017 アルコール度数:11.5% ブドウ品種:グレラ 畑名:リーヴェ コル・サン・マルティーノ

【月刊DOCG】とは?

希少で個性豊かなイタリアワインの輸入・販売を行う株式会社Vino Hayashiによる、イタリアの「地酒」の最高峰であるDOCG銘柄のワインと、生産地の旅情報を掲載したマガジン【月刊DOCG】を2019年3月から発行しています。約5年で全74銘柄を網羅する予定。メジャーなのにマニアックなDOCGワインの旅へあなたをお連れします。ライターはイタリアソムリエ協会認定ソムリエの鶴岡 恵さん。
注文はこちらからhttps://store.vinohayashi.com/lp/docg/

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WRITER PROFILE
Vino Hayashi
Vino Hayashi

6年半に渡り、イタリアで最も長くミシュラン三つ星を維持するリストランテ・ダル・ペスカトーレ(イタリア北部マントヴァ)のシェフソムリエ を勤めた林 基就は、イタリア国際ワインアワードでは『オスカー・デル・ヴィーノ2012』にて、アジア人初の「最優秀ソムリエ賞」を受賞。2010年に、ワインの輸入・販売事業を行う株式会社Vino Hayashiを、実弟の元商社マンである林 功二と共に設立。これまでイタリア国内のみでしか流通されていなかった、希少で個性豊かなイタリアワインを中心にお届けしています。http://store.vinohayashi.jp/

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