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FOOD 16 Aug 2019

【イタリア最高の産地を巡るワイン付きマガジン月刊DOCG】特別連載vol.2「ドルチェットの聖地を巡る」前編

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DOCGとは?

イタリアワインの格付けにおいて最も厳正な規定が設けられている、いわばイタリアワインの最高峰に位置するのがDOCG(原産地呼称保証付き統制ワイン)。このプレミアムなワインと、そのワインが生まれた地を、イタリアワインの輸入・販売を手掛けるVino Hayashi発行の【月刊DOCG】の協力のもと、その一部をご紹介する特別連載の第二回目が始まります。

今回は「ドルチェットの聖地を巡る」と題して、前編ではOVADA(オヴァダ)を、後編ではDIANO D’ALBA(ディアーノ・ダルバ)をご紹介します。単なるワイン情報ではなく、まるで現地にいて、そのワインを飲んでいるかのような気分になるコラムをお楽しみください。

ドルチェットの聖地を巡る

イタリア・ピエモンテのドルチェットの畑

霧が立ち込めるピエモンテ州。主にこの地で生産されている品種ドルチェットの生産地域は幅広く、それぞれのエリアで違う特徴があります。
ドルチェットと言って最初に思い浮かぶのは、生産量の多い「ドルチェット・ダルバ(Dolcetto d’Alba)」という銘柄。銘醸地アルバではバローロやバルバレスコの品種であるネッビオーロにより重きを置いており、それらは長期熟成が必要なため、ドルチェットは早飲みタイプのフレッシュで、華やかな香りを持った、気軽に楽しむワインとして生産される傾向にあります。

そんな中、近年ドルチェット種100%で造られる3つの銘柄がDOCGに格上げされました。これらは単なる早飲みワインではなく、最高格付けに昇格すべき偉大な力を持ち合わせていました。

ドルチェットの町、オヴァダを歩く

ピエモンテ州のオルバ川

オヴァダの町はオルバ川が分岐してできた2つの川に挟まれた独特の地形。これにより紛争から守られた歴史を持ちます。

歴史地区には古い教会が立ち並びます。

フォカッチャ

ピエモンテ州に隣接するリグーリア州では朝からフォカッチャを食べる習慣があり、オヴァダでもよくフォカッチャが食されています。

ラビオリ

お惣菜屋に並ぶのは、シーフードのラビオリやバジルを練りこんだパスタなど。オヴァダはピエモンテ州ですが、リグーリア州の食材がよく見られます。

ジェラート店

町のジェラート屋。店頭に置かれたBianchiのロードバイクがよく似合います。

オヴァダの歴史と文化

オヴァダは人口約13,000人の町。
ローマ帝国時代の遺跡が残り、現在も温泉が湧き出る町、アックイ・テルメから10キロほどの場所です。古代ローマ人が昔からこの周辺でブドウ栽培を行っていたため、当時からこの一帯ではワインを飲む習慣がありました。ブドウ栽培において2000年以上の歴史を持つオヴァダは、1972年にドルチェットとして初めてDOCに昇格をします。それは、この地が昔から重要な生産地であったということを意味しています。

ピエモンテ州であるにもかかわらず、すぐ南に位置するリグーリア州の影響を強く受けており、町の中心地の歴史地区もジェノヴァ人によって造られました。文化や料理、言語といった様々なことが融合されている地域です。

現在ジェノヴァまで車で30~40分と近く、オヴァダからジェノヴァに通勤する人が多くいます。また逆に、ジェノヴァでの喧騒を離れてオヴァダでヴァカンスを過ごす人も多くいるそうです。

オヴァダ地図

オヴァダDOCGの基礎知識

この地域ではドルチェット種に重点を置いて栽培しており、環境の良い畑にはドルチェットを植える傾向があります。

オヴァダDOCGは酸味がしっかりとあるため、早飲みのワインより長期熟成向きの高いクオリティのワインに仕上げられるのが特徴です。力強いタンニンも長期熟成によって次第に柔らかくなり、非常にエレガントな味わいに変化していきます。

一方、ドルチェット・ディ・オヴァダDOCの格付けワインは比較的早くからも楽しめるように造られています。

「オヴァダDOCG」州:ピエモンテ DOCG昇格年:2008年 ワイナリー数:50社程度 ブドウ品種:ドルチェット100% 法定熟成期間:1年以上(リゼルヴァは2年以上) ワインのタイプ:赤

※ラベル表記 ”Dolcetto di Ovada Superiore”または”Ovada”特定の畑のものはその畑名をラベルに表記することができます。その場合、法定熟成期間は20ヶ月以上となります。

今月のワイン

カ・デル・ブリック オヴァダ“トレ・ルストゥリ” 2011

カ・デル・ブリック オヴァダ“トレ・ルストゥリ” 2011
TRE LUSTRI(トレ・ルストゥリ)は、2007年、2011年、2016年の良年のみにしか造られていない特別なワインです。
醸造はステンレス発醸後、大樽で5年熟成します。
黒系果実の凝縮感、チョコレートのようなニュアンス。アタックから力強いタンニンを感じます。8年経った今でもフレッシュさも酸味もしっかりと残っており、余韻はエレガント。これからの更なる熟成も期待できます。
2011年ヴィンテージの生産本数は僅か2,761本。酸化防止剤は使用していません。

DATA
ヴィンテージ:2011 アルコール度数:14.5% ブドウ品種:ドルチェット100% 希望小売価格:7,344円(税込)

カ・デル・ブリック|オヴァダ “トレ・ルストゥリ”2011の購入はコチラ

【月刊DOCG】とは?
希少で個性豊かなイタリアワインの輸入・販売を行う株式会社Vino Hayashiによる、イタリアの「地酒」の最高峰であるDOCG銘柄のワインと、生産地の旅情報を掲載したマガジン【月刊DOCG】を2019年3月から発行しています。約5年で全74銘柄を網羅する予定。メジャーなのにマニアックなDOCGワインの旅へあなたをお連れします。ライターはイタリアソムリエ協会認定ソムリエの鶴岡 恵さん。

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WRITER PROFILE
Vino Hayashi
Vino Hayashi

6年半に渡り、イタリアで最も長くミシュラン三つ星を維持するリストランテ・ダル・ペスカトーレ(イタリア北部マントヴァ)のシェフソムリエ を勤めた林 基就は、イタリア国際ワインアワードでは『オスカー・デル・ヴィーノ2012』にて、アジア人初の「最優秀ソムリエ賞」を受賞。2010年に、ワインの輸入・販売事業を行う株式会社Vino Hayashiを、実弟の元商社マンである林 功二と共に設立。これまでイタリア国内のみでしか流通されていなかった、希少で個性豊かなイタリアワインを中心にお届けしています。http://store.vinohayashi.jp/

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