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FOOD 20 Sep 2019

広尾駅から徒歩3分でトスカーナへ! 「La Trattoriaccia(ラ トラットリアッチャ)」で郷土料理を味わいました

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イタリアの星付き店でスーシェフを務めた河合鉄兵による郷土料理

イタリアは国家が(王国として)統一されたのが1861年。まだ160年あまりしかたっていません。それゆえ、各地には土着の文化がいまだ根強く残っています。その代表が料理です。

東京・広尾駅から徒歩3分の「La Trattoriaccia(ラ トラットリアッチャ)」は、トスカーナの郷土料理を供するレストラン店内はテーブル、カウンター席の他に個室もあります。トラットリアらしく、みなワイワイと楽しく食事ができる雰囲気

今回訪れた東京・広尾駅から徒歩3分という好立地にある「La Trattoriaccia(ラ トラットリアッチャ)」は、トスカーナの郷土料理を供するレストランです。店名はトスカーナの方言で“行きつけのトラットリア”の意。オーナーシェフである河合鉄兵さんは、トスカーナを中心にイタリアで16年間も料理人を務め、帰国前の3年間は、レッジョエミーリアのミシュランの星付き店「Ca’ Matilde」でスーシェフだった名人。帰国後、独立し同店を1年前にオープンさせました。

魚介類がないのがトスカーナ料理ならでは

魚介類がないのがトスカーナならではの料理

まずは前菜。12時位置から時計まわりにご紹介します。
「トンノ・デル・キャンティ」は直訳するとキャンティのマグロ。(周辺に海がないので)魚介類をあまり食べないトスカーナで、豚ロースをツナのように仕上げたもの。白いんげん豆を添えて。
「パルミジャーノレッジャーノと赤玉ねぎのモスタルダ」は、チーズの濃厚な味と赤玉ねぎのモスタルダ(シロップ煮)の甘酸っぱさが合わさります。
「自家製ポルケッタ」は、ハーブやにんにくで味付けするイタリアン・ローストポーク。ほどよい脂とハーブの香りが食欲を加速させます。
「鳥レバーのクロスティーニ」は、レバー特有の臭みは皆無で、アンチョビとケイパーで、ならではの味わいに深みを生み出しています。
「オレンジ風味のソプレッサータ」は、豚のタンやミミガーをボイルし、ミンチにしたもので、適度に歯ごたえがあり、オレンジによる爽やかさとともに、スパークリングワイン「フランチャコルタ ブリュット セグレート イ ドゥエ ラーリ」の杯が空いたところで、プリモピアット(最初のお皿)へ。

パスタは「じゃがいものニョッキ」と「子羊ラグーのタリアテッレ」

パーネ トスカーノ」は塩を使わないことことが特徴で、海のない同地ならではの郷土料理

続いて、プリモピアットであるパスタが二皿運ばれる前に、パンが。こちらの「パーネ トスカーノ」は塩を使わないことことが特徴で、海のない同地ならではの郷土料理。くせのない味わいは和食でいう白米のような存在で、パスタのソースをからめて食べてもその味わいを邪魔しません。

「フィレンツェ風ニョッキ、トマトとバジルのソースで」

最初のパスタは「フィレンツェ風ニョッキ、トマトとバジルのソースで」。トピーニというじゃがいもののニョッキは、小麦量が少ないので軽い食感。モチっとした味わいの後、舌の上で溶けていき、白ワイン「シェルドネ バリッカート40 2017 ボッリーニ」とのアッビナメント(相性)も最高。つまみになる稀有なパスタといえましょう。

「子羊のラグーソースのタリアテッレ」

二つ目のパスタは「子羊のラグーソースのタリアテッレ」。子羊ならではのコクとクセのなさの絶妙バランスとノド越しが気持ちいいタリアテッレ、さらに羊の乳から造られるペコリーノチーズの塩気がアクセントとなって、口の中に楽しさが溢れます。

肉のグリルは4種類を食べ比べられました

サーロイン、自家製サルシッチャ、豚肩ロース、子羊肩ロースが山盛り

お待ちかねのセコンドピアット、メインディッシュは「本日のグリルの盛り合わせ」です。サーロイン、自家製サルシッチャ、豚肩ロース、子羊肩ロースが山盛りでやってきました。フィレンツェでいただくビステッカでもそうでしたが、「こんなにたくさん食べられない」と思いながらも、和牛と違い、脂身が濃厚過ぎないのでペロッと平らげてしまいました。サーロインは牛肉の旨味がギュッと濃縮されていて病みつきの味わい。豚肩ロースの甘味もたまりません。サルシッチャも濃厚です。個人的には子羊肩ロースが一番の好みでした。牛肉にも豚肉もない深みが赤ワイン「フォンテルートリ キャンティクラシッコ2016マッツェイ」の杯を進めさせたのは言うまでもありません。

ドルチェはイタリアンだって別腹です

「リッチャレッリ」はアーモンドたっぷりのしっとりしたシエナの伝統的焼き菓子

お腹はいっぱいですが、ドルチェは別腹。右上の「リッチャレッリ」はアーモンドたっぷりのしっとりしたシエナの伝統的焼き菓子。その下の「グラッパ風味のパンナコッタ」は滑らかな舌触りと甘さ、グラッパの香りが格別です。左の「ベイクドチーズケーキ」「ズブリッチョローナ」もフィナーレにふさわしい味わい。ちなみに「ズブリッチョローナ」とは、ポレンタ粉にレーズンとバターを加えたエミリアロマーナやロンバルディアの伝統的焼き菓子。

グラッパやリモンチェッロ

こちらは今回食事とともにいただいた4種のワイン。奥はグラッパやリモンチェッロ。物凄い数の食後酒を同店では揃えています。

河合鉄平シェフ

というわけで、広尾駅から徒歩三分で到着できる「ラ トラットリアッチャ」でトスカーナ食の旅へ出かけてみませんか? 河合シェフもやさしい人柄で“行きつけ”となるに違いありませんよ。

TratLatoriaccia(ラ・トラットリアッチャ)

www.la-trattoriaccia.com
東京都港区南麻布4-2-49 麻布サンパレス203号
Tel.03-6874-3637
営業時間/ランチ12:00~14:30(L.O.13:30) ディナー18:00~23:00(L.O.22:00)

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WRITER PROFILE
荻山尚
荻山尚

編集者・著者。ENGINEやCAR MAGAZINEなどの自動車雑誌編集者を経て、LEON副編集長、SENSE編集長を務めるなどファッションへの造詣も深い1972年生まれ。ピッティ・ウォモやミラノのコレクション、国際試乗会などイタリア取材の経験も豊富。ファッション、クルマ、時計など様々なモノを気持ちのいいライフスタイルにいかに落とし込むかを思案する毎日。

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