COLUMN
FOOD 21 Mar 2018

食欲そそるイタリアのカーニバル銘菓フリッテッレ

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イタリアのお祭りにはスイーツの存在が欠かせません。逆もまたしかりで、キアッキエレ(リボン状のパイを揚げたもの)やフリッテッレ(ドーナツに似た揚げ菓子)なくしてイタリアのカーニバルは語れません! これらはイタリアのカーニバルに華をそえる伝統的スイーツで、その種類はさまざまです。

フリッテッレ(ドーナツに似た揚げ菓子)

カーニバルに欠かせないお菓子って何?

カーニバルシーズンに食されるスイーツというと、油で揚げたものが多いのですが、その中でもフリッテッレはイタリアで断トツ人気のスイーツ。ヴェネツィアから広まりましたが、その起源はたいへん古く、古代ローマ時代のスイーツ「フリクティーリア」にまでさかのぼります。

ヴェネツィアのラグーン街では、フリッテッレは方言で「フリトア」と呼ばれて人々から愛され、その人気は旧ヴェネツィア共和国の公式デザートの称号を獲得するほど。そこからヴェネツィアのカーニバルにおける伝統的スイーツとして、フリッテッレは現在のようにイタリア全土に広がりました。イタリア各地で異なる名前で呼ばれ、調理方法もさまざま。

フリッテッレ(ドーナツに似た揚げ菓子)

多彩なバリエーション

まる型、もしくはわずかにつぶれたような形をしていて、甘いものから塩味のものまでエトセトラ。その中でもやはり、あま~いフリッテッレこそが、カーニバルを代表するスイーツです。

最も古いレシピは、1300年代ヴェネツィアの料理本にまでさかのぼり、そのレシピは現在ローマのカナテンセ図書館に保管されています。当時は「フリトエ」または「フリトーレ」と呼ばれたこのスイーツは、直径最大4㎝。

最後に粉砂糖を振りかけるヴェネツィアのフリッテッレは、中身が何も入っていないシンプルなもの。しかし地域によっては、中にジャムやカスタード、ホイップ、チョコレートクリームなどを入れたり、レーズン、キューブ状にカットしたリンゴ、松の実や果物を使ったものなどそのバリエーションは数え切れません。

フリッテッレのシンプルな調理方法

とても安く、かつ簡単に調理することができるフリッテッレは、カーニバル中イタリアのあらゆるお店で売られています。まず、バター、小麦粉、卵、砂糖、ビール酵母がベースの生地は、通常バニラ、レモンピールまたはオレンジピール、リキュールなどで香り付けされます。それらすべてを混ぜ合わせて発酵させた後、ここでタイプによっては生地にフルーツを混ぜ込みます。

その後、生地をボール状に成型し、油で揚げていけば、食欲そそるきつね色に! 最後に全体へ粉砂糖、もしくは蜂蜜で仕上げを施して完成。お好みで中にクリームやチョコレートを入れるのもおススメです。

Translated by Yasuo Asaki

WRITER PROFILE
ステファニア・ヴィティ Stefania Viti
ステファニア・ヴィティ Stefania Viti

ヴェネツィアのカ・フォスカリ大学日本文学科を卒業後、来日。約10年間の東京生活では、女性誌の編集や在日イタリア大使館のプレスとしても働く。ミラノへ戻り、新聞記者を経て、現在はイタリアの食材に特化したWebマガジン「ARTE CIBO」の副編集長をつとめる。イタリアで出版された著書に『Il Sushi/寿司』『L’Arte del Sushi/鮨の芸術』『Il Sushi Tradizionale/伝統的な鮨のレシピ』『Il Libro del Ramen/ラーメンの本』がある。2016年、ウンベルト・アニェッリ賞(日本とイタリアの文化の懸け橋を担うジャーナリストへ贈られる賞)を受賞。 Stefania Viti Webサイト http://www.stefaniaviti.com/ ARTE CIBO(アルテチーボ) http://www.artecibo.com/

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