FOOD 23 Aug 2018

イタリアにラーメンブームが到来!【小林真子のイタリア通信】

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日本では田舎に行っても「イタリア料理店」「ピザ屋」があるくらい、イタリア料理は日本の食卓に浸透しています。果たして逆はどうかというと、お寿司ブームがイタリアに到来したのはそんなに昔のことではありません。

また「和食=お寿司」であり、それ以外の日本食は今でも一般のイタリア人はあまり知りません。私が日本から持ってきたカップラーメンに興味を示したイタリア人の友人にひとつあげたことがあるのですが、私はてっきり食べ方を知っていると思っていました。ところがその彼女から「早速作って食べてみたよ~」と送られてきた写真を見て仰天。平べったいお皿に乾麺が置かれ、そこへお湯が注がれておりました・・・。

イタリア・オリジナルのカップラーメンも登場

そんなイタリアですが、最近になって知名度の無かった「ラーメン」が人気になりつつあります。スーパーにもイタリアオリジナルのカップラーメンが登場しているくらいです。

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SAIKEBON(サイケボン)という名のこのラーメン、「Sai che buono?(サイ・ケ・ブオノ?)=おいしいって知ってる?」という意味ですが、正直これが全くおいしくない。「AJINOMOTOの協力」のようなことが書かれてありますが、「どこが??」とツッコミを入れたくなるほど。なぜ日本からそのまま輸入してくれないのかと言いたくなる残念な出来栄えで、日本へ逆輸入される日は永遠に来ないものと思われます。

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イタリアで一番先に世界から流行が入ってくるミラノではスーツ姿のイタリア人ビジネスマンが上手にお箸を使いこなし、お上品にランチで食べているところを見かけました。そのこなれた感じに驚かされたものです。ミラノではラーメンはオシャレでイケてる食事と化しておりました。

フィレンツェでは「KOTO RAMEN(こと・ラーメン)」がオススメ

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私の住むフィレンツェでも、ラーメン店は人気を集めています。昨年フィレンツェでは2軒目となるラーメン専門店「KOTO RAMEN(こと・ラーメン)」がオープンし、週末ともなると行列ができるほど。日本人が料理しているだけあって、日本人が食べてもおいしく、私もよくイタリア人たちと食べに行きます。

どんぶりを持ち上げてスープを飲み、イタリア人から感動される

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ところでイタリアは「音を立てて食べるのが NG」な国ですが、果たしてイタリア人たちは どのようにしてラーメンを食べるのか。日本人から見ると少々不味そうに見えますがやは り音は立てず、お箸で食べる人は麺をすすらないで音を立てずに食べ、フォークで食べる 人はスプーンの上でフォークをくるくる回して麺を一口大に丸くして口に入れます。

もうひとつ、イタリアでは「お皿を持ち上げてお皿に直接口をつけて食べるのもNG」な国です。ですからイタリアのラーメン店ではなんとなく気が引けてできないのですが、家ではどんぶりを持ち上げてスープを飲み干します。やっぱりこれをしてこそ「完食した~」という気になりますし。ところがその場にイタリア人たちが一緒にいると、みんなの目が私の行為に釘付けに。「すごーい!まさに日本のアニメの世界だ!」と。

イタリアは世界で最も日本アニメに親しみのある国といってもいいほどの国。例えばイタリアでも大人気のテレビアニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』などでも主人公がどんぶりを手に持ってラーメンを食べるシーンが出てきますが、ああいうシーンを私のような日本人が実現するのを目の当たりにするのはアニメファンのイタリア人たちにとって感動ものなのだそう。

クリスマスの定番料理「トルテッリーニ・イン・ブロード」

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ところでイタリアはスパゲティの国ですから、ラーメンはもっと早く到来してもおかしくないと思われるかもしれませんが、実はイタリアにはスープ・スパゲティというものは存在しません。イタリア人に「日本にはスープ・スパゲティがある」などと言うと「スパゲティが食べている間にのびてしまってありえない」と却下されます。

そんなイタリアにも、日本でいうところのワンタン・スープのような「スープ・パスタ」は存在します。それはブロード(野菜やお肉でとったダシで作るブイヨン)に、トルテッリーニというひき肉を包んだパスタが入った「トルテッリーニ・イン・ブロード」という料理です。スープ・パスタに抵抗のない日本人に馴染みがないのが不思議なくらいですが、イタリアではクリスマスに食べられる伝統料理なのですよ。最後にふりかけるチーズのコクと上品で奥ゆかしいブロードの味わいは日本人の口にもよく合います。

年末、忘年会で荒れがちな胃にも優しい「トルテッリーニ・イン・ブロード」。一度味わえば虜になること間違いなしです!

フィレンツェでラーメンが食べたくなったらここ!

SHOP DATA
KOTO RAMEN(こと・ラーメン)
Via Verdi, 42r 50122 Firenze
https://kotoramen.it/

【初出:この記事は2017年12月12日、初公開されました@AGARU ITALIA】

WRITER PROFILE
小林 真子 Mako Kobayashi
小林 真子 Mako Kobayashi

フィレンツェ在住。元静岡朝日テレビ報道記者。2012年よりフィレンツェ在局FMラジオ番組レギュラー出演。イタリアの労働ビザを取得し、イタリア製アイテムのオンラインショップ「AmicaMako(アミーカ・マコ)」を経営。2013年、イタリアのテレビ局SKYのドキュメンタリー番組に出演。「週刊新潮」「宅ふぁいる便」等でイタリア関連の記事やコラムを執筆。 AmicaMako https://www.facebook.com/amicamako/ https://www.blog.amicamako.com/ https://www.instagram.com/amicamako/

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