FOOD 20 Feb 2020

【レシピ】三浦半島でガストロノミー! 「リモンチェッロ」と「タコのトマト煮」を作りましょう

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食を通じてその土地の風土を体験する「ガストロノミツーリズム」は、フランス、イタリアを中心にヨーロッパで始まった旅のスタイルです。地産地消はエコでもあり、美味でもあります。そんな体験は日本でももちろんできます。

三浦半島の青空

東京から車で一時間程、三方を海に囲まれている神奈川県南東部の三浦半島は、豊かな漁場で獲れる魚介類やミネラルたっぷりの南風を生かした美味しい農作物が採れることで有名です。
温暖な気候、細長く南東に伸びた半島の印象がブーツ型の地形であること、豊富な農産物や海産物が穫れることから3年程前から『三浦半島はイタリア半島』なるプロジェクトが発信され、様々なイベントが開催されています。
美しい海や畑があり、直売所ではイタリア野菜が陳列され、魚屋には都内ではお目にかかれない新鮮な魚介類がお値打ち価格で並んでいます。カラフルな野菜達はマリネやグリルに、鮮魚はカルパッチョやアクアパッツァに、と見ているだけで想像が膨らみ、ワクワクが止まりません!

今回、私は横須賀市浦賀の高台に位置する農園「ファーマシーガーデン浦賀」と、相模湾に面する長井港にある網元「房竹丸」を訪れ、「ガストロノミツーリズム」を感じるショートトリップに出掛けてきました。小さな旅の思い出をひたりながら、そこで出会った食材を使ったレシピをご紹介したいと思います。

リモンチェッロのレシピはこちら
レモンゼリーのレシピはこちら
タコと黒オリーブのトマト煮のレシピはこちら

ファーマシーガーデン浦賀ではレモンが旬

ファーマシーガーデン浦賀のレモン

海を望む高台にある農園「ファーマシーガーデン浦賀」では、レモン、ブルーベリー、オリーブ、アーモンドの栽培や養蜂を行っています。海からの授かり物である海草類や樹木の落ち葉を利用した農薬や化学肥料を使わない自然栽培をしています。

この時期の旬はレモン。
豊富な太陽の光と暖かな海風を受けて育ったレモンはワイルドそのもの。ゴツゴツとしたレモンの肌は自然の力強さを感じます。
農園から海への眺めは、ドラマの撮影に使われる絶景。今回は生憎の雨で真っ青な海と空を望む事は出来ませんでしたが、その絶景感は十分に伝わってきました。

ファーマシーガーデン浦賀から見た駿河湾

7月中旬から8月上旬にはブルーベリー狩り、11月中旬から2月上旬まではレモン狩り(TwitterFacebookで告知されます)が体験できるので是非訪れてみたいと思います。

房竹丸で地タコに感動!

次に訪れたのは網元「房竹丸」。タコ漁の説明と加工現場を見学させていただきました。黒潮と深海によってもたらされる豊かな漁場、相模湾に面する三浦半島は良質な地ダコが穫れることでも有名です。タコの漁法はとても工夫がなされていて、岩場ではごつごつした岩にひっかからないように四角い網かご、平らな砂場では他の魚介類が入り込んでタコを傷つけてしまう恐れがあるのでタコだけが入れるタコ壷を仕掛けるそうです。

タコ漁に使用するタコ壺

加工現場ではタコに大量の塩をかけ、何度も揉み洗い。まるで雑巾のようです。
次に、よく水ですすいで洗ってを4回ほど繰り返した後、沸騰したお湯に入れます。さらに臭みを抜く効果のある茶葉と酢を少々入れます。茹でる事4分。色も赤みを帯びて、クルンとした茹でタコの出来上がり!

タコを塩もみした後茹でタコをつくるまでの調理過程

土地の特徴を生かし、自然に寄り添いながら生活するスタイルは長い歴史のなかで完成したもの。都会にいるとつい忘れてしまう、自然の恵みである食材を大切に丁寧に扱おうと深く感じる旅となりました。

三浦半島のレモンとタコでイタリア料理を作りましょう

今回はイタリアのマンマが仕込むレモンの皮を使った果実酒「リモンチェッロ」、残ったレモンの果肉を使った「レモンゼリー」、豪快にタコの足を丸ごと煮込んだ「タコと黒オリーブのトマト煮」を作ってみましょう!

リモンチェッロの作り方

材料
無農薬レモン3個
スピリタス500mℓ
砂糖600ℊ
水1000mℓ
※スピリタスはポーランドのウォッカでアルコール度数96%!の最もアルコール度数の高いお酒です。火気厳禁!!

机に並ぶリモンチェッロの材料

作り方
1.塩でレモンの皮の汚れをこすり落とし、よく洗う。
2.ピーラーでレモンの皮をなるべく白いワタの部分が入らない様にむく。

ピーラーでむいたレモンとレモンの皮

3.煮沸消毒した瓶にレモンの皮を入れ、スピリタスを注ぎ、1週間寝かせる。

スピリタスでレモンの皮を漬けた瓶の1週間前と1週間後の比較写真右が1週間後でレモンの色が移っています

4.鍋に砂糖と水を入れ火にかけて砂糖を煮とかしシロップを作り、完全に冷ます。
5.3をガーゼで漉して4と合わせ、1週間程寝かせて完成!
6.水やソーダで割って、またはミルクで割るのもおすすめです。

完成したリモンチェッロ※アルコール度数が高いと凍らないので瓶に入れて冷凍庫で保存するのがおすすめです。

レモンゼリー(4人分)の作り方

材料
レモン汁2個分
水2カップ
砂糖1/2カップ
ゼラチン7g
リモンチェッロ(好みで)
作り方
1.ゼラチンは大2の水を加えてふやかす。
水と砂糖を小鍋に入れて火にかけ、溶けたらゼラチンを加えてよく混ぜる。
2.1を容器に入れて粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。
3.ゼリーをクラッシュ状にしてグラスに盛り、好みでリモンチェッロをかける。

机に並ぶレモンゼリー

タコと黒オリーブのトマト煮(4人分)の作り方

材料
茹でタコの足4〜5本
にんにく1かけ
玉ねぎ1個
A:トマトの水煮缶1缶
A:黒オリーブ20個
A:赤唐辛子(種を抜く)2本
A:白ワイン 大さじ3
オリーブオイル 大さじ2
塩・こしょう 各少々
パセリのみじん切り 少々
作り方
1.にんにくは包丁の背でつぶす。
玉ねぎはみじん切りにする。
2.鍋にオリーブオイルとにんにくを入れ、弱火にかけ、よい香りがしたら玉ねぎを加え、透明になるまで炒める。
3.丸ごとのタコの足とAを加え、厚手の鍋に入れ、中火にかける。沸騰したら弱火に落とし、蓋をし、1時間程タコが柔らかくなるまで煮る。
4.塩、こしょうで味をととのえ、パセリをかける。

タコと黒オリーブのトマト煮

旅に思いを馳せながら手に入れた新鮮な食材をいただく、何よりもの贅沢な時間だと思いませんか?

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WRITER PROFILE
高木あゆみ
高木あゆみ

横浜・青葉台と東京・浜松町での料理教室『ahhouse』を主催。食品メーカー、書籍、出版向けのレシピ開発及び撮影、イベントでのクッキングデモストレーション、食材セミナーなどを行っている。季節の野菜やハーブを使い和食、イタリアン、エスニックなどをミックスしたボーダレスな料理を得意とし、食卓には様々な国籍の料理が並び、海外向けのレシピ開発の仕事も多い。二男の母、朝5時に起きて息子のお弁当を作り、ランニングをするアクティブ派。自分にとっての心地よさを何よりも大切にする。ブログhttp://ahhouse.wordpress.com

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