阿部圭介
COLUMN
FOOD 08 Sep 2018

エスプレッソのイメージが変わる!? バリスタ阿部さんが語るイタリアコーヒーの魅力 | カフェ 伊勢丹

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サードウエーブコーヒーが注目されたり、コンビニエンスストアで挽きたてコーヒーが楽しめるようになったりと、コーヒーのある暮らしがよりポピュラーになってきました。最近はフルーティですっきりとした味わいが若者を中心に人気を集めており、コーヒーといえばアメリカをイメージされる方が多いかもしれません。

ところで、皆さんは最近、イタリアのコーヒーの代名詞、エスプレッソを飲みましたか?「濃くて苦みが強く、ちょっと飲みにくい」と敬遠気味の方もいるのではないでしょうか?今回は、そんな印象をガラッと変えてしまうようなお話を、本場さながらのエスプレッソを気軽に味わえる、広尾のイタリアンバール〈ピエトレ・プレツィオーゼ〉のオーナーバリスタ、阿部圭介さんに聞いてきました。次のコーヒートレンドは“イタリア”と思うようなトピックが盛りだくさんです。

イタリアで何気なく飲んだエスプレッソに衝撃を受ける

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「今から15年以上前に、ふとしたきっかけでイタリア旅行に行ったことがあったのですが、その際に何気なく入ったお店で飲んだエスプレッソが衝撃的においしかったんです」という阿部さん。この経験が今の自分を作る大きなきっかけになったのだそうです。

「まず驚いたのが、しっかりとコクがあるのにとても飲みやすいということ。エスプレッソと言えばとにかく苦いものだと思っていたのですが、そのイメージが完全に崩れました。それに加えて、コーヒーを入れてくださったバリスタの所作がとてもかっこよかった。おそらく60歳過ぎくらいの白髪のバリスタだったのですが、年齢を感じさせない凛々しさに惚れ惚れしました」

ちょうどその頃、日本にもバリスタという名が浸透し始めていたこともあり、阿部さんは帰国後、勤めていた会社を辞めてバリスタになることを決意したのだといいます。

「イタリア系のカフェやレストランなどさまざまなところで経験を積みました。中でもレストランで働いていた時の経験は大きかったですね。そこの料理長がイタリアで10年働いていたため、本場のエスプレッソの味もよく理解していました。私が作ったエスプレッソを料理長が飲んでは、味や香りについてダメ出しをし、また飲んではダメ出し、という日々がしばらく続く中で、挽き方や豆の量など、細かいところまで一つひとつ考えるようになりました」

エスプレッソのコミュニケーションを通じてオンリーワンの一杯を作る

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そうした修業時代を経て本場のエスプレッソの味に辿り着いた阿部さんに、日本とイタリアのエスプレッソの違いをたずねました。

「イタリア人は仕事中でもタバコ休憩のような感覚でふらっとコーヒーを飲みに行くので、だいたい1日あたり4〜5杯のエスプレッソを飲みます。なので、イタリアのエスプレッソは、老若男女関わらず気軽に飲めるような、苦すぎず酸っぱすぎずのバランスのよさが特長です。ちなみに、日本ではコーヒーはブラックで飲むのがかっこいいという風潮も一部ではありますが、イタリアでは砂糖を入れて初めて完成するという考え。エスプレッソ1杯に対し、コーヒースプーン山盛り1〜2杯と結構な量を入れる人が多いです」

そして阿部さんはイタリア人のコーヒーの楽しみ方についても、日本とは違いがあるといいます。

「イタリアではコーヒーを飲む時はバール(Bar)というところに行くのですが、日本で言うところのカフェバーみたいな存在で、お酒も置いてあります。なので、コーヒーもカクテルなどをお出しする時と同じように、コミュニケーションの中でバリスタがお客さまの好みや気分を聞き出し、その人にとってのオンリーワンの一杯を作るのです。見方を変えると、コーヒーは会話を楽しむためのツールでもあるんですね。そこが日本とは大きく違うところかもしれません。私も、ただおいしいコーヒーを出すのではなく、会話やお店の雰囲気など、コーヒーとともに過ごす時間をトータルで楽しんでいただければと思っています」

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一期一会の縁を大切にしたいと語る阿部さんが作る、一人ひとりに寄り添ったオンリーワンの味。自分だけの至福のコーヒータイムを体験したいという方はぜひ、〈ピエトレ・プレツィオーゼ〉に足を運んでみてはいかがでしょうか。

伊勢丹の「イタリア展」で阿部さんのエスプレッソを体験

昨年に続き2018年も、伊勢丹新宿店で開催される「イタリア展」に、〈ピエトレ・プレツィオーゼ〉が出店します。ぜひこの機会に、阿部さんが作るエスプレッソやラテ、こだわりのドルチェをお楽しみください。

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INFORMATION
◆伊勢丹 立川店「イタリア展」
2018年8月29日(水)~9月3日(月) <最終日午後5時終了>
◆伊勢丹 新宿店「イタリア展」
会場: 新宿店本館6階・7階=催物場
PART1:2018年9月19日(水)~24日(月・振替休日) <最終日午後7時終了>
PART2:2018年9月26日(水)~30日(日) <最終日7時終了>
※9月25日(火)はイタリア展はお休みです。

【阿部圭介バリスタがイタリア流コーヒーの楽しみ方を紹介する連載「阿部バリスタのコーヒータイムズ」シリーズ一覧はこちら】

●インタビュー・文/あがるイタリア編集部

【初出:このインタビュー記事は、2017年9月25日、初公開されました@AGARU ITALIA】

WRITER PROFILE
阿部 圭介 Keisuke Abe
阿部 圭介 Keisuke Abe

2000年にバリスタの魅力を知り、イタリア系カフェやレストランで修業を積んだ後、2014年、広尾に〈ピエトレ・プレツィオーゼ〉をオープン。ピエトレ・プレツィオーゼ http://www.pietrepreziose.jp/

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