FOOD 03 Oct 2018

イタリア人がバールに通う理由|阿部バリスタのコーヒータイムズ

阿部 圭介 Keisuke Abe
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日本人もコーヒーショップに足を運ぶ機会は多くなってきたと思いますが、習慣になっているかと言えばまだそこまでは到達していないかと思います。しかし、イタリア人にとってカッフェは、我々日本人以上に1日のライフスタイルに欠かせない存在であるように感じます。1日に何度も同じバールへ足を運ぶように、各々がミオ・バール(私のバール)を持っています。習慣というか常習性と言ったほうが理解しやすいかもしれません。これはまさにタバコを吸いに喫煙所へ行くことと似通っています。「ちょっと一服してくる!」と。

私がイタリア人と接して感じたことは「時間の使い方が上手」だなということです。日本人は朝コンビニに寄り、お弁当や飲み物を買ってから職場へ行く。仕事が忙しいからパソコンを打ちながらお弁当を食べ、テイクアウトしたコーヒーも飲む。この「〜しながら」という習慣はイタリア人にはないのです。イタリアには、日本にあるようなコンビニや自動販売機がほぼ無い為に、コーヒーを飲みたければバールに行くしかありません。

喫煙者は1日に数回、タバコを吸います。タバコを吸いながら仕事をすることはありませんよね? それと同様です。仕事を一旦止め、バールへカッフェを飲みに行く。だからエスプレッソのような少量で飲みごたえのあるものがぴったり当てはまるのです。

美味しいエスプレッソをサッと飲み、すぐに職場へ戻る。私はとてもメリハリのある、時間を有効活用している習慣だなと思いました。仕事の効率もグッと上がるはず。私はイタリアンバールのバリスタとして、ただ美味しいエスプレッソを淹れるだけでなく、むしろ楽しいライフスタイルの提案をして差し上げたいという気持ちで日々の営業に務めています。

INFORMATION
ピエトレ・プレツィオーゼ
(PIETRE PREZIOSE)
東京都港区南麻布4-2-48 TTCビル 1F
定休日:日曜日
TEL:03-6277-1513

【「阿部バリスタのコーヒータイムズ」シリーズ一覧はこちら】

【初出:この記事は2018年2月26日、初公開されました@AGARU ITALIA】

WRITER PROFILE
阿部 圭介 Keisuke Abe
阿部 圭介 Keisuke Abe

2000年にバリスタの魅力を知り、イタリア系カフェやレストランで修業を積んだ後、2014年、広尾に〈ピエトレ・プレツィオーゼ〉をオープン。ピエトレ・プレツィオーゼ http://www.pietrepreziose.jp/

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