COLUMN
FASHION 20 Jun 2019

PITTI IMMAGINE UOMO96(ピッティ・イマジネ・ウオモ)2020年夏~SNAP第二弾~

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個性豊かなピッティ・ダンディの着こなしをチェック!

昨日に続いて、フィレンツェで開催されたピッティ・イマジネ・ウオモに集った洒落者SNAPをご紹介します。

トップバッターは、ソラーロとイタリア語で呼ばれる光の反射で玉虫色に輝く生地を使った、ISAIAのスーツを着こなしたイタリアンダンディから。シャツとポケットチーフの縁をスカイブルーでリンクさせ、一体感と清涼感を両立。小紋柄のネイビータイが唯一の濃色で、全体の淡いトーンにメリハリを生み出しています。

ジレ(ベスト)はイタリア男に欠かせないアイテムです。暑い夏のジャケット代わりに使っているようです。6つボタンのダブルブレステッドの上のみボタンを留め、ラフな印象を加えたテクニックは流石。タック入り&ベルトをしないドローコード仕様のパンツを合わせ、足元は白スニーカーというスタイルはスポーツテイストが主流のピッティらしい着こなしです。上質素材のTシャツやスタイリッシュなサングラス、ロレックス・デイトナなど一切手抜きのないスタイルに脱帽。

ピッティ・ウオモは男性服の祭典ですが、実は女性陣もスタイリッシュな方が多いのです。オフホワイトのリネン製ワンピース&ショートパンツに、ストローハットやかごバッグ、トングサンダルという上質なリゾートスタイルでまとめています。ラグジュアリーかつエレガントな装いはピッティ会場でひときわ輝いていました。

こちらはご自身の名を冠した英国のブランドを展開し、日本でも有名なデザイナー、ナイジェル・ケーボンさん。世界的なヴィンテージクロージングのコレクターで、それらのディテールを生かしながらモダンなアイテムを生み出します。こちらのオーバーオールもヒザのステッチにそれが見て取れます。全体のシルエットは丸みを帯び、でもラフに見え過ぎないのは、パンツの裾を短くしたり、色合いを白×ブルーでまとめているからでしょう。

落ち着いた赤=ボルドーを使った男女のカラーマッチが美しい! これだけ濃い色を使いながらも、派手にならないのは男性の場合はジャケット以外に色を使っていないから。ただし、タイやチーフでさりげなくジャケットの色を拾い、まとまり感を出している点も忘れてはいけないでしょう。女性もシックなグレーをキャンバスに、ハットとタイでボルドーを描いた絵画のような着こなしです。

イタリア人はミリタリーアイテムも大好きなのです。今回はアメリカ軍のミリタリーシャツを着用する伊達男が続出。昔はこのシャツにドレッシーなグレーウールパンツできれいめカジュアルを装っていましたが、今は直球でカジュアルなパンツを合わせます。ヴィンテージ調のワイドシルエット・コットンパンツやグルカショーツがその代表。でも、靴はスニーカーやサンダルではなく、レザーシューズというところがイタリア男の着こなしルール。

ピッティでは制服か、と思われるほど多い全身ホワイトの着こなし。薄手のモールスキン・コットンのセットアップ・スーツはピークドラペルでステッチもたっぷり。シンプルでいながら実は主張の強い一着です。さらに、シャツの胸元をガバッと開けセクシー全開。ブレスレットに大振りのポケットチーフ、キルトタッセル付きのコンビシューズなど盛りに盛ったスタイルはピッティ会場でしか見られない服装です。うかつに真似すると悪目立ちしますのでご注意を。でも格好いいから真似したくなります。

本日の大トリはなんとも好対照なふたり。左は昨日も登場したスクアリツィさん。白リネンのセットアップ・スーツにベージュのシャツとバッグという淡いトーンでまとめることで上品さが全面に出ています。一方、右の方は世界的な男性誌THE RAKEのファウンダーであるウェイ・コーさん。ピンクのパンツに、虎と竹が描かれたオリエンタルなシャツを合わせたインパクト強烈な装い。今回のピッティではピンクという男性にはあまりなじみのない色が多くのブランドで提案されていたといいます。さすがにここまで派手な合わせはウェイさんの個性が勝っているからできるというもの。ただし、このシャツを白やベージュに変えれば、ネイビージャケットとスエードのベルジャンシューズとともに品を損なうことなく、ピンクのかわいらしさを我々でも引き立てられるでしょう。挑戦してみる価値は十分ありそうです。

ピッティ・イマジネ・ウオモ2019年夏~SNAP第一弾~はコチラ
ピッティ・イマジネ・ウオモ2019年夏~SNAP第三弾~はコチラ
ピッティ・イマジネ・ウオモ2019年夏~SNAP第四弾~はコチラ

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WRITER PROFILE
荻山尚
荻山尚

SHOP ITALIA編集長。ENGINEやCAR MAGAZINEなどの自動車雑誌編集者を経て、LEON副編集長、SENSE編集長を務めるなどファッションへの造詣も深い1972年生まれ。ピッティ・ウォモやミラノのコレクション、国際試乗会などイタリア取材の経験も豊富。

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