COLUMN
FASHION 06 Sep 2019

イタリア人が香りにこだわる理由 フィレンツェ「アクアフロール」で思い出に残る香水はいかが?

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イタリアで暮らすようになって始めたこと

母親譲りなのですが、私は幼い頃から汗をかかない体質でした。どんなに暑くても肌がジトっとするに留まり、汗の粒がたら~っと流れるという経験はほぼありませんでした。汗っかき体質の人からは羨ましがられたりもしましたが、この体質はこれはこれで少々損をすることもありました。例えば、地域の手伝いでゴミ拾いに参加した時など、どれだけ一生懸命ゴミ拾いをしても汗をかかないゆえに涼しそうな顔をしているように見られてしまいました。一方、汗っかきの兄は少し動いただけで顔には滝のような汗が流れ、「お兄ちゃんを見習ってもっと働きなさい!」などと周りから言われ、幼いながらに「人生は理不尽」と悟った瞬間でもありました。

そんな体質だったため、汗臭さに悩むこともなく日本では香水をほとんど使ったことがありません。しかしイタリアで暮らすようになって真っ先に買ったものが香水です。なぜでしょうか? それは、イタリアでの挨拶が”ハグ&ほっぺたのくっつけ合い”だったからです。イタリアにおける家族間や仲の良い友人たちとの基本的な挨拶は、まず抱き合い、それから左の頬、右の頬の順番でほっぺたを重ね合わせます。日本では考えられない密な距離間での挨拶が日常的に交わされるわけです。

これだけ他人に触れる機会が多いのであれば、香水を少しつけておけばより安心して挨拶に気持ちを込められると考えたのです。いくら体臭が少ないと自分では思っているとはいえ、そもそも自分の匂いというのは自分でわからないものであり、体質が変化する可能性だって否定できません。香水をつけていることで相手に対してそれなりに気を使ってますよとアピールもできます。逆に「うわ~、この人の匂いってちょっと苦手……」という相手の場合には、自分の香水の匂いに助けてもらえるといった効果も。そんなわけで、イタリアで暮らすようになってから香水を使うようになりました。

フィレンツェでおすすめしたいAQUAFLOR FIRENZE(アクアフロール フィレンツェ)

さてイタリアで香水を買いたい場合、この国にはびっくりするほど沢山の香水が存在するので目移りならぬ“鼻移り”してしまいます。フィレンツェにも香水が買えるお店が沢山ありますが、その中でも特にオススメしたい香りのメゾンがAQUAFLOR FIRENZE(アクアフロール フィレンツェ)。

サンタクローチェ協会のそばにあるアクアフロールの店舗

入り口の佇まいは隠れ家のような雰囲気
場所はサンタクローチェ教会のすぐ近くなのですが、人通りの多くない細い路地にあり、入り口も目立たず思わず通り過ぎてしまいそうなお店です。観光がてら、ふと見つけられるようなお店ではありません。そんなさりげない小さな入り口から店内に一歩足を踏み入れると、そこには外観からは想像もできない息を飲むような美しく優雅なサロンが広がっています。

アクアフロールは1520年頃に建てられたルネッサンス建築のセッリストリ・コルシーニ・アンティノーリ宮殿の1階にショップが入っている

1520年頃に建てられたルネッサンス建築のセッリストリ・コルシーニ・アンティノーリ宮殿の1階にショップが入っており、ショップ自体がまるで美術館のよう。奥にはこの宮殿のルネッサンス様式の中庭が続いており、タイムスリップしたかのような感覚に陥ります。

アクアフロールの店舗奥には宮殿のルネッサンス様式の中庭がある

パフューム、ルームフレグランス、ソープ……天然素材1500種類以上から作られる逸品

店内は3室に分かれ、最初のサロンではたくさんの香水が並んでいます。すべての香水にテスターがあるので、お気に入りの香りをひとつひとつ探すことができますが、迷いそうな場合は店員に尋ねることも可能です。「お勧めはなんですか」といったような漠然とした質問ではなく、どのようなイメージか具体的に伝えて相談すれば好みに合った香りを紹介してくれます。

アクアフロールのディスプレイは部屋のインテリアのアイディアになるほど美しい

エレガントなディスプレイはインテリアのアイデアに
ここでは予約すれば自分だけのオリジナル香水を調合して作ることができるユニークなサービスも提供しています。とはいえ、香りに対してセンスのいいイタリア人たちが自信を持って勧める既存の香水の数々からお気に入りを選ぶのも楽しいひとときになります。

予約すれば自分だけのオリジナル香水を調合して作ることができる

2つめの部屋には色とりどりのソープが。こちらもそれぞれ手にとって香りを確かめられるサンプルが備わっています。カラフルな色を組み合わせて箱詰めにすることも可能。AQUAFLORの“AFロゴ”の刻印もオシャレでお土産にも最適。

色とりどりの石鹸は詰め合わせのギフトに最適

石鹸にはAFのロゴが入る

3つめの部屋にはルームフレグランスが中央に並べられています。

異なる部屋にはルームフレグランスがたくさん販売されている

コーヒー豆が置かれているのは香りを嗅ぎすぎて匂いがわからなくなった際にリセットするため

フレグランスの間にはコーヒー豆が置かれているのですが、これは香りを嗅ぎすぎて匂いがわからなくなった際にリセットするため。コーヒー豆で時々リセットしつつ、お気に入りの一品をじっくり探すことができますよ。

フィレンツェの香りを日本へ持ち帰ってみては?

アクアフロールのアイテムはすべて天然素材からつくられているのですが、その数は1500種類以上にもなるのだそうです。こだわり素材から生み出される香りのアイテムは、お土産としてだけではなく自分へのご褒美としてもおすすめ。日本に帰ってからも香りを嗅ぐだけで頭の中にぱ~っとフィレンツェの景色が蘇ります。

アクアフロールのアイテムはすべて天然素材からつくられているのですが、その数は1500種類以上

さて今月はフィレンツェにてフレグランスをテーマにした展示会も開かれます。最新のフレグランス情報もSHOP ITALIAで近々ご紹介したいと思いますので、どうぞお楽しみに。

AQUAFLOR FIRENZE

https://www.aquaflor.it
住所:Borgo Santa Croce 6, 50122 Firenze
TEL:(+39)055 2343471

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WRITER PROFILE
小林 真子 Mako Kobayashi
小林 真子 Mako Kobayashi

フィレンツェ在住。元静岡朝日テレビ報道記者。2012年よりフィレンツェ在局FMラジオ番組レギュラー出演。イタリアの労働ビザを取得し、イタリア製アイテムのオンラインショップ「AmicaMako(アミーカ・マコ)」を経営。2013年、イタリアのテレビ局SKYのドキュメンタリー番組に出演。「週刊新潮」「宅ふぁいる便」等でイタリア関連の記事やコラムを執筆。 AmicaMako https://www.facebook.com/amicamako/ https://www.blog.amicamako.com/ https://www.instagram.com/amicamako/

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