CULTURE 10 Jul 2019

中世ヨーロッパの趣を感じる、世界遺産「ベルガモ」の城壁に囲まれた旧市街チッタアルタの歩き方

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ミラノの北東40kmの街「ベルガモ」

ミラノを代表とするロンバルディア州で、人口約12万人という三番目に大きな都市「ベルガモ」。ミラノ中央駅(Milano Centrale)から電車で約一時間のアルプスの麓にあるベルガモは旧市街「チッタアルタ」と新市街の「チッタバッサ」に分かれています。

観光地としても特に有名なのは、チッタアルタで、中心(新市街)から、イタリアの大衆歌謡曲「フニクリ・フニクラ」でも有名なフニコラーレ(ケーブルカー)で向かうことができ、近代的な新市街から旧市街へ向かう風景も見どころです。

フニコラーレに乗ってチッタアルタにやってきた

2017年に世界遺産に登録された旧市街「チッタアルタ」

イタリアにはユネスコが定める世界遺産は、49の文化遺産、5つの自然遺産を合わせて54箇所あり、現時点で世界で最も世界遺産に登録された場所があることでも有名です。そして、イタリアが誇る54の世界遺産の内の一つに2017年に登録されたのが、ベルガモのチッタアルタです。

チッタアルタの世界遺産は、イタリア、クロアチア、モンテネグロの3国が合同登録されたもので、「16世紀-17世紀のヴェネッツィア共和国建造の軍事防衛設備」におけるイタリアの要塞化都市のひとつとして登録されました。チッタアルタは、16世紀に当時のヴェネチア共和国がミラノ共和国との境界として建設されたムーラ・ベネテ(ベネチアの壁)と呼ばれる全長約5.2kmの壁に囲まれているのが最大の特徴です。

城壁は5.2㎞も続き、16世紀のヴェネチアとミラノの国境となっていた

中世ヨーロッパの風情あふれるチッタアルタの街並み

城壁に囲まれたチッタアルタは、16世紀、中世ヨーロッパの雰囲気に溢れ、都会とは異なるイタリアの風情ある街並みが魅力です。ミラノからもほど近いこともあり、日帰りでもゆっくり観光ができるスポットとしても人気が高く、年中海外からの観光客も多く訪れています。

チッタアルタの中心となるのが、ヴェッキア広場(ピアッツァ・ヴェッキア)です。ヴェッキア広場には、ベルガモで最も古いゴシック様式の建築物「チヴィカ塔」、市役所、ドォーモやサンタ・マリア・マジョーレ教会などが並んでいます。また、チヴィカ塔があるラジョーネ宮は、太陽の光を使って時間を読む日時計があることでも有名です。

サンタ・マリア・マジョーレ教会のその荘厳な美しさは圧巻で、観光のメインスポットとなっている

中でもサンタ・マリア・マジョーレ教会のその荘厳な美しさは圧巻です。1137年に建築が開始され、長い年月をかけ15世紀に完成したこの教会は、長きにわたり地元の人々に親しまれ続け、現在は多くの観光客が集まるベルガモのチッタアルタを代表する観光スポットになっています。

ロンバルド・ロマネスク様式の外観には、白・黒・赤の豪勢な3色の大理石が使用されていて、バラ色の真珠という愛称でも呼ばれるほど、豪勢な外観の造りもこのサンタ・マリア・マッジョーレ教会の特徴の一つです。

白・黒・赤の豪勢な3色の大理石が使用されていて、バラ色の真珠という愛称でも呼ばれる

このサンタ・マリア・マジョーレ教会は16世紀〜17世紀には大掛かりが改修工事が行われ、その際に施された、スタッコ(化粧漆喰)やフレスコ画など、金箔をふんだんに使った豪華なバロック様式の内装が特徴的です。天窓から差し込む光に照らされる全面に装飾されたフレスコ画やスタッコは神秘的な空間を演出し、見る人を魅了しています。

協会の内部はスタッコ(化粧漆喰)やフレスコ画など、金箔をふんだんに使った豪華なバロック様式の内装が特徴的

ベルガモの郷土料理といえば「ポレンタ」と「ブラザード」

ベルガモのチッタアルタの街中には、ジェラッテリアやトラッテリアなどが並び、ピッツァ、パスタ、ジェラートなどイタリアならではの食事も楽しむことができますが、ベルガモなど、北イタリア地方の郷土料理として有名な「ポレンタ」を味わってみるのもおすすめです。

一般的なポレンタはとうもろこしの粉にオリーブオイルと水で煮込んだもので、マッシュポテトのような食感と黄色い色が特徴ですが、この地域では「ポレンタ・タラーニャ」という白っぽい色のポレンタも有名です。「ポレンタ・タラーニャ」は、とうもろこしの粉にそば粉とチーズを混ぜたもので、ポレンタに比べてまろやかな風味を味わうことができます。

「ポレンタ・タラーニャ」は、とうもろこしの粉にそば粉とチーズを混ぜたもので、ポレンタに比べてまろやかな風味を味わうことができます

このポレンタと一緒に食べるのが一般的なのが、この地方のもうひとつの郷土料理「ブラザード」です。牛肉を長時間かけてワインでゆっくり煮込んだもので、トロトロの肉と酸味があるワインの風味が特徴的です。

Il Sole Bergamo(イル・ソーレ・ベルガモ)は、ヴェッキア広場のすぐ側で1796年からレストランとホテルを営業している老舗で、ピザやパスタはもちろんのこと、ベルガモの郷土料理を味わうことができます。店内には中庭もあり素朴な雰囲気のレストランでは、ゆったりを食事を楽しむことができます。

「ブラザード」をかけた「ポレンタ・タラーニャ」の名店がイル・ソーレ・ベルガモ

[ Il Sole Bergamo ]

●住所:Via Colleoni 1 – 24129 – Bergamo (BG)
●電話番号:035 218238

●公式サイト:http://www.ilsolebergamo.com/ita/index.html

世界遺産保有数第一位の国イタリアが誇る「ベルガモ」の街をゆっくり散策しながら、チッタアルタからのチッタバッサを望む美景、北イタリアならではの郷土料理、情緒あふれる街並み、中世のイタリアの時代背景を感じてみるのも、イタリア旅行のおすすめの過ごし方です。

本でしか見たことの中世のイタリアを体感できるベルガモのチッタルタ

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WRITER PROFILE
Manami Palmieri
Manami Palmieri

イタリアのミラノ在住、フォトグラファー兼ライター。アメリカの大学にて芸術学部を卒業後、日本の一部上場企業に就職しアートディレクターとして活躍。国内外で写真展を開催するなど、アーティストとしての幅を広げ、2016年に渡伊。結婚を機にイタリアに移住。現在は、写真と文字でファッションやアートを中心としたグローバルな最新情報を発信中。

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