CULTURE 10 Jan 2019

サルデーニャ島カステルサルド 芸術性溢れる【籠文化】に触れる 〜伝統を縫い合わせよう〜

今井 和正 Kazumasa Imai
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サルデーニャ島の籠の街といえばCASTELSARDO(カステルサルド)

手先が器用なサルデーニャ人が編んだ籠はため息が溢れるほど美しいとも言われるほどです。
風の噂でカステルサルドの籠で作られたニョッキは、特有の模様が映し出され、芸術性極まる形になると聞いておりました。どうしてもその製法を生で見て、そして作りたいと企んでおりました。しかし現地の方と中々コンタクトが取れず、3年かかりようやく御縁ができ向かえることとなりました。

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サルデーニャ内の移動ですが、電車やバスの本数が少ないので、運転に自信がある方はレンタカーがいいかもしれません。時間に縛られない、ゆったりとした島での時間が楽しめます。

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カステルサルドは【イタリアの最も美しい村(Club de “I Borghi più belli d’Italia)】にも登録されています。人口の規定、建築遺産もしくは自然遺産があること等の条件を満たした村だけが加盟できます。景観や建造物のクオリティ等によっても審査され、厳選された村々が加盟しています。
【イタリアの最も美しい村(Club de “I Borghi più belli d’Italia)】という組織の目的は、歴史ある建造物や遺産を有する村を改めて見直し、小さい町ならではの個性溢れる食や暮らし方に理解のある訪問客を増加させて地域の活性化を促進させることです。小さい村々で協力しあうことにより、一般的な観光とは違うディープな体験を提供しています。保護、回復、そして強化を図ることで小さい村々の維持を目指しています。

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海から渡ってきたジェノヴァ人が造った街とも言われるカステルサルド。サルデーニャ王国で、最後に取り込まれた街。

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イタリアではこういった村や街の看板をよく見かけます。

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街の歴史的中心部。古代都市の再構築と保存という考え方。

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黄色や、橙色のお家が多く見られる街並み。

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海の恵み【珊瑚】を活かしたお土産も有名です。

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今回カステルサルドの籠造りを教えていただいたのは、【Centro Sociale】と呼ばれる場所です。社会センターと呼ばれ、社会的に有用なレクリエーションや文化サービスを提供することを目的として、組織または自主的に管理されている場所です。

東京からカステルサルドまでは約1万キロ。その距離を渡らせる【この籠】に魅了されて…いよいよ始まります。

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FIENO MARINOと呼ばれる乾草をメインに使って編んでいきます。1キロで12€程。

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FIENO MARINOを使ってグルグルと編み込んでいきます。

籠作りのマエストロにマンツーマンレッスンをしていただきました。
主軸となる紐に二回巻きつけたら、一回プントをします。プントとは針で刺して縫い合わせる事。
これをひたすら繰り返していきます。

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色を途中で入れたい時はRAFIA COLORATOと呼ばれるオーガニック素材で染められた色付きの物を編み込んでいきます。(色が付いていないものもあります。)50gで1€ほど。

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こんな感じに編みこんで模様付けしていきます。

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皆さん楽しんで籠造りをされていました。

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こちらが完成された籠たち。小さい物なら僅か一日で完成できるとの事。色々とりどりの籠はまさに芸術。実際に手にとってみると、偉大なる重みを感じます。

カステルサルドに根付く籠文化に触れて参りましたが、楽しく伝統を守る姿がとても強く印象に残りました。長年守られた伝統工芸というと、堅苦しく、厳格なイメージがありましたが、カステルサルドの籠は全くの逆でした。もちろん真剣な表情を見せる一面もありましたが、本当に一瞬でした。職人さんの懐の広さですね。伝統の繋ぎ方をも見せていただいたサルデーニャでの冒険となりました。日本でも楽しく語り継いで行きたいと思います!

WRITER PROFILE
今井 和正 Kazumasa Imai
今井 和正 Kazumasa Imai

東京・三軒茶屋「ペペロッソ」 総料理長。1984年、千葉県四街道市生まれ。エコールキュリネール国立辻調理師専門学校卒業後、広尾「イルブッテロ」、南麻布「インカント」副料理長を経て、2015年、「ペペロッソ」総料理長に就任。年に2度、イタリアへ渡り、鮮度の高い❝今❞のイタリア郷土料理の風を三軒茶屋に吹かしている。❝粉❞を愛し、手打ち生パスタやイタリア郷土のパン作りを得意とする。イタリアの地方の小規模生産者さんを大切に想い、イタリアの地方産業の活性化を日々こころがけている。 ❝ペペロッソにしかないイタリアの食材❞シリーズはその活動の賜物である。 www.instagram.com/kazumasaimai/

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