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CULTURE 11 Dec 2019

ミラノで生まれ育った日本人、Sara Waka(サラワカ)をご存知ですか? 後編

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(前回をおさらい)ミラノ在住日本人オペラ歌手の両親のもとに生まれたSara Waka(サラワカ)は、アートとコミュニケーションをベースに、雑誌のエディターやライター、ブランドのカタログのディレクションやコマーシャル、映画出演など多岐にわたる仕事を彼女個人として、またはWakapedia(ワカペディア)なるチームでこなしてきました。後編では彼女の素顔と、これからに迫っていきます。

日本にいるとイタリアが恋しくなる理由

SHOP ITALIA これまでの人生のほとんどをイタリアで暮らしてきていますが、イタリアの好きなところはどういうところですか?
Sara Waka パリやロンドンにも住んだことがあるのですが、今はイタリアと日本の半分半分の暮らしで、日本にいるとイタリアがすごく恋しくなります。それはなんでだろうって考えると、イタリアンを食べたいからかなっとも感じたのですが、それ以上にやっぱりイタリアの人柄が恋しいんです。
イタリア人は気さくで、たくさん話ができて、笑って怒って、みたいな。そういうことが日本だとあまりできず、自分もやっぱりイタリア人の部分があるんだなって日本にいると気づかされます。自宅を出て、近所のバールのおばちゃんが「おはよう。元気?」と挨拶をしてくれたり、そういうインタラクションが日本は少ないなっと感じています。

イタリアで活躍する日本人クリエイター、サラワカ

SHOP ITALIA ミラノの人はスノビッシュで冷たいと思ってましたが、実際にミラノで長く暮らしているとそんなこともないんですね。
Sara Waka そうなんです。今回の来日では、駐日イタリア大使館のキャンペーン(イタリア料理週間)動画に出演させていただいたのですが、北はこうで、南はこうで、ってジョークでは言うんですけど、なんだかんだ結局はベースは同じなんです。
SHOP ITALIA イタリアは本当に隣町でも違う文化だったり、ワインひとつとっても全然違うじゃないですか。そういうところが面白いと思っていたけれど、ベースは、人懐っこいというか一回中に入っちゃえば友達って感じなんですね。
Sara Waka 多くの日本人はそうなるまで少し時間がかかりますよね。

ミラノのリストランテでLINEと打ち合わせするサラワカ

ミラノのリストランテにて。
SHOP ITALIA 逆にイタリアで生まれ育って、大変なこと、日本でやっていた方が楽だな、と思うことはありますか?
Sara Waka 北と南の違いを言いたくはないんですけれど、私はミラノ(北)なので仕事とかはカチカチっとしてるけれども、南の人と仕事すると、例えばペイメントが遅いとか、2ヶ月って言ってもう6ヶ月経ってしまっているとか、何回も催促しないと動いてくれないことは結構あります。
あとはやっぱりくだらないかもしれないですけど、ちっちゃいところで、こういうところ日本はいいなって。電車が遅れないとか、だってトレニタリアとか絶対遅れるのが当たり前だし、早く着いたら早く着きましたって放送するくらいなんで。
あと本当に昔から、なんでイタリア人はこれちゃんとできないんだろうって思うことは、トイレが汚い。公衆トイレとか、便座にお尻のせたくない(笑) っていうくらい汚くするんです。日本人はちゃんと後の人のことを考えてる。イタリア人は自分が良ければいいっていう文化もあるので、そこは日本人はちゃんと人に気遣いとか、後の人を考えるっていうのは素晴らしい文化なんじゃないかって思います。

Sara Wakaの日本での活躍

SHOP ITALIA 先日、大阪の大丸でデザインのイベントに関わったそうですね。
Sara Waka 「OSAKA×MILANO DESIGN LINK」というイベントで、ミラノ・フォーリサローネを大丸の心斎橋店にもってきたんです。私は最初コーディネーターとして関わっていたのですが、最終的には作品を提供しました。
SHOP ITALIA どんな作品を出したんですか?
Sara Waka wakapediaでアートディレクターをしているGiulia Bison (ジュリア・ビゾン)いう人がいるのですが、彼女自身でもMOTEL 409というクリエイティブエージェンシーをFederico GrassiとMarta Baganteと設立しました。彼女達と一緒に私はよく色々なクリエイティブ系の仕事をしています。それで今回のミラノデザインウィークの時に、彼女達とデザインバッグを作ったんです、プラスチックの。
ミラノデザインウィークってすごく疲れるんですよ。色々なところ回らなきゃいけないし。で、このバッグの中にインビテーションや資料を入れて歩き回ってもらって、さらに上部に空気を入れると枕になるから疲れたら、その辺で寝てくださいっというテーマで作りました。
それをミラノで見てくれた大丸の方が声をかけてくださって、大阪用に色違いでロゴも変えて作ったんです。

サラワカのインスタグラム

インスタグラムより(@sarawakapedia)
SHOP ITALIA 今回はそのための来日だったということですか?
Sara Waka 先月はすごくハードで、1ヶ月で飛行機6回も乗っているんですよ。デザインリンクのために飛んできたりとかもしました、ミーティングで。それ以外にも、イタリアではアンバサダーで色々なお仕事をさせていただいて、今までコラボレーションしたのが任天堂だったり、あとはピアジェですとか、ベネトン、クリスチャン・ルブタンとか、ホーガンも色々やらせていただきました。

任天堂イタリアのCM
SHOP ITALIA Wakapediaや他のエージェンシーとやりながらチームで制作物だったり展示会だったり?
SaraWaka それは個人の方でやりました、出る方で。
SHOP ITALIA 出る方っていうのはいわゆるモデルっていう考え方でいいんですか?
Sara Waka そういうことになりますね。モデルってあんまり自分で言いたくないんですけれど、イタリアのミラノコレクションをよく知っているので。キャンペーンガールじゃないですが、そういうことをやってたりもします。やっぱり表に出ると裏の仕事もきたりするので、どちらもやることって大切なんじゃないかって今の時代は思います。

イタリア大使館の庭を歩くサラワカ

SHOP ITALIA おっしゃる通りですね。あとは、うち(SHOP ITALIA)で記事書いてくれませんか?
Sara Waka 面白いことがあればぜひ!
SHOP ITALIA こちらもです。では、ありがとうございました。みなさま、SHOP ITALIAとSara Waka、Wakapediaのコラボレーション企画をお楽しみに!
ミラノで生まれ育った日本人、Sara Waka(サラワカ)をご存知ですか?前編はこちら

Sara Wakaさんのオンラインでの活躍はこちら
Wakapedia
Instagram

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WRITER PROFILE
荻山尚
荻山尚

編集者・著者。ENGINEやCAR MAGAZINEなどの自動車雑誌編集者を経て、LEON副編集長、SENSE編集長を務めるなどファッションへの造詣も深い1972年生まれ。ピッティ・ウォモやミラノのコレクション、国際試乗会などイタリア取材の経験も豊富。ファッション、クルマ、時計など様々なモノを気持ちのいいライフスタイルにいかに落とし込むかを思案する毎日。

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