AUTOMOTIVE 09 May 2018

スーパーカー時代の再来!? いま勢いに乗るイタリアンハイパフォーマンスSUV

曽宮 岳大 Takeo Somiya
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70年代に一世を風靡したイタリアンスポーツ

1970年代に自動車ファンのみならず子供たちの心を鷲掴みにし、社会現象にまでなったスーパーカーブーム。その人気をけん引していたのは、イタリアの「ランボルギーニ・カウンタック」や「フェラーリ 512BB」、ドイツの「ポルシェ911ターボ」などで、イタリア車はその華やかなデザインと高性能さで圧倒的な存在感を放っていた。スーパーカーという言葉に明確な定義はないものの、浮世離れしたデザインに高性能エンジンを搭載(カウンタックや512BBはV12エンジンを誇った)し、最高速が300km/hを超えることが性能の高さを示すひとつの目安とされた。


1970年に一世を風靡したランボルギーニ カウンタック

そして今、当時のスーパーカーブームを彷彿とさせる高性能化の波が打ち寄せている。昨今のこのトレンドが当時のスーパーカーブームと異なるのは、クーペやオープンカーだけでなく、SUVまでが高性能化していること。SUVの高性能化は2000年代前半、BMW「X5」やメルセデス「Gクラス」「MLクラス」などに始まり、「ポルシェ・カイエン」が加速させたが、ここにイタリアンSUVが参入するようになると、一気に華やかさが増した。


ランボルギーニ ウルス

ここ数年でランボルギーニから「ウルス」が登場し、セグメントは異なるがアルファロメオからも「ステルヴィオ」が発表された。これらのモデルはSUVセグメントでは後発にあたるが、それぞれランボルギーニおよびアルファロメオがSUVを手掛けたという話題性と、他ではちょっと見られないイタリアンデザインにより、他とは異なる個性を身につけている。なお、ウルスとステルヴィオはいずれも日本導入が予定されている。


アルファロメオ ステルヴィオ クアドリフォリオ

最高速300km/hを超えるウルトラSUV「ウルス」

ウルスはランボルギーニにとって、「LM002」以来となるSUV。2012年のコンセプトカー発表を経て、2017年12月に市販モデルが正式に披露された。搭載エンジンは、4リッターV8ツインターボで、0-100km/hを3.6秒で加速。SUVとは思えない俊足を誇る。さらに最高速は305km/hと、スーパーカーの目安である300km/hの大台を超えてきた。背の高いSUVボディであるにもかかわらずだ。これはスーパーカー時代に主役を張ったランボルギーニがこだわったポイントに違いない。


ランボルギーニ ウルス

ニュル最速を誇る新世代アルファロメオ第二弾「ステルヴィオ」

一方、ステルヴィオは、アルファロメオにとって初となるSUV。スポーツサルーン「ジュリア」に続く、新世代アルファロメオの第2弾にあたり、基本性能やコンポーネントはジュリアのそれを受け継ぐ。最上級モデルのクアドリフォリオは、フェラーリの技術協力を受けた2.9リッターV6ツインターボを搭載し、最高出力510psを発生。最高速は283km/hと大台には一歩及ばないが、その代わりステルヴィオ クアドリフォリオはニュルブルクリンクサーキット北コースでSUV最速となる7分51秒7のラップタイムを叩き出し、当代一流の性能を証明してみせた。


アルファロメオ ステルヴィオ クアドリフォリオ

今やプレミアムなSUVは、“オフロードも走れる乗用車”という側面だけでなく、ビジネスシーンやファミリーカーとしても通用するポストセダン的な役割も担う。したがってプレミアムSUVは、かつて高性能サルーンを経験した層も満足させる性能が求められる。そうした点において、ステルヴィオは十分な高性能を期待でき、定番的なモデルでは飽き足らないユーザーを魅了するブランド力も備えている。ウルスはさらに突き抜けた性能とデザインを持つ。性能だけでなく、他にはちょっとないデザインや存在感、絢爛さ(派手さ?)を求めるのなら、イタリアンSUVは格好の選択肢となるだろう。

WRITER PROFILE
曽宮 岳大 Takeo Somiya
曽宮 岳大 Takeo Somiya

ICU大学院卒。自動車雑誌「LE VOLANT」、自動車webサイト「Driving Future」、「webCG」などを経て独立。2017年にコンテンツ・映像制作会社 株式会社フレズノを立ち上げ、企業やメディアのコンテンツ制作を手掛ける。

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