COLUMN
AUTOMOTIVE 04 Jul 2018

イタリア製のおしゃれ電気自動車 BIRO(ビロ)に乗ってみた

曽宮 岳大 Takeo Somiya
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普通免許で公道を走れる超小型EV

これで街を走ったら楽しそう! そんな想像が膨らむオシャレな小型電気自動車がイタリアから上陸した。その名は「BIRO(ビロ)」。都市部の移動を想定したパーソナルコミューターで、もちろん日本の公道も走行OK。道交法上でミニカー(排気量50ccまたは定格出力0.6kW以下の原動機付きの普通自動車)に分類され、普通免許で運転できる。


2018年6月に八丁堀にオープンしたBIROジャパン東京1号店(東京都中央区八丁堀1丁目9-8)。

こんな乗り物に乗れたら毎日が楽しくなりそう……。ということで6月26日にオープンした「BIROストア東京」1号店に、BIROを見に行ってきた。BIROストア東京には5タイプあるBIROのラインアップが揃っていて、実物を見たり、試乗させてもらったりもできる(試乗は要予約)。5タイプのラインアップとは、ボディサイドのドアの有無や荷室の形状の違いで4タイプあり、それ以外にファッションブランドのDIESELとコラボしたスペシャル仕様が用意される。


BIROの製造元エストリマ社とDIESELとのコラボから誕生した「ブラックリミテッドエディション」車体各部に専用パーツが装着され、デザイン性が高められている。

バッテリーを取り外して自宅で充電が可能

ちなみにドア付きモデルもドアは脱着式で軽いので、女性でも簡単に10秒程度で取り外しが可能とのこと。迷ったらドア付きのモデルを選びたい。また、BIROのラインナップでもっとも感心させられたのは、バッテリー固定式モデルとバッテリー脱着式モデルが選べること。バッテリー固定式は一度の充電で走れる距離が長いメリットがあり、脱着式の方は車両からバッテリー部分のみを取り外し、電源がある場所まで持ち運びができる便利さがある。後者は集合住宅にお住いのユーザーにありがたい。


バッテリー脱着式モデルのリチウムオンバッテリーは、車体後部から取り出しが可能。

それぞれの充電時間と充電あたりの走行可能距離は、バッテリー固定式が3-6時間の充電で100km以上の走行が可能。バッテリー脱着式は2-4時間の充電で55km以上(公称値)という。頻繁に利用する場合は固定式に分があるが、脱着式の方もとても良くできていてスマート。バッテリー本体にキャリーとタイヤが装備されていて、充電場所まで力いらずでゴロゴロと引っ張っていけるのだ。


取っ手とタイヤが付いているので、重いバッテリーを持ち上げることなく、運び出すことができる。

内心、「やば、コレ欲しい」なんて気持ちを抱きながら、せっかくなので乗せてもらうことにした。車内に入ってみると、1名乗りなのにイスが2つ用意されている。聞けばイタリアでは2人乗りだが、日本では道交法上、ミニカーは1名乗車しかできないとのこと。そこはちょっと残念だけど、そのぶん荷物はたくさん乗せることができる。


BIROの室内。スペース的には大人が2人乗れるが、道交法上、1名乗車と定められている。

車検は不要 任意保険はファミリーバイク特約でOK

BIROを運転した編集長によると、走行感覚は「ゴルフカートみたい」。たしかに外から見ていると、音もなくスーッと加速する感じはさすがEV。カタチがとにかく目立つので、音は出ないほうが変に目立ち過ぎずにいいかもしれない。小さなボディを生かして、八丁堀の小さな路地にも入ってみたが、取り回しはとってもラク。もちろんバックもできるし、運転操作はクルマとほぼ一緒。スマホをつないで音楽を聴くことだってできる。


日本における部品の供給は、2輪車や4輪車の輸入販売で長い実績のある株式会社桂田モータースが行う。定期整備に必要となるブレーキ部品やタイヤなどの消耗品類は日本でもある程度ストックを用意しているという。

ますます購買欲を刺激されてメンテナンスのことを聞いてみると、ミニカーなので車検は不要だし、電気自動車はそもそも構造がシンプルなので、故障する箇所が少ないとのこと。保証期間は2年。ただし、保証を受けるには6ヶ月に1回、整備工場でメンテナンスが必要。整備工場への部品の供給はBIROジャパンが行い、使用頻度が高い部品については国内で在庫を用意しているとのこと。また、任意保険については、自動車保険に付帯できるファミリーバイク特約でOKということで、置き場所さえ確保できれば意外に購入障壁は低いことがわかった。


国内では新進気鋭のブランドだが、イタリアでは2009年に開業されたエストリマ社のBIRO。国内ショールームは、大阪、東京についで2018年12月に名古屋へ出店予定。

気になるバッテリー込みの車両価格(税別)は、158万円から208万円。注文はwebサイトを通じて行っており、納期は5ヶ月ほどとのこと。思わずポチってしまいたくなるカワイさのBIROだが、ボディのサイズ感や操作方法、バッテリーの脱着方法など見て納得できる部分もあるので、興味のある人はBIROストア東京または大阪で実車を見てみることをおすすめしたい。

写真/曽宮 岳大

【続編】BIROを開発・製造するメーカー「Estrima(エストリマ)」創業者のマッテオ・マエストリ氏インタビューに続く。

INFORMATION
BIRO Japan Webサイト https://www.birojapan.com/

WRITER PROFILE
曽宮 岳大 Takeo Somiya
曽宮 岳大 Takeo Somiya

ICU大学院卒。自動車雑誌「LE VOLANT」、自動車webサイト「Driving Future」、「webCG」などを経て独立。2017年にコンテンツ・映像制作会社 株式会社フレズノを立ち上げ、企業やメディアのコンテンツ制作を手掛ける。

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